ピザ好きなら一度は悩む「ロマーナピザ」と「マルゲリータピザ」。
どちらもイタリアンの代表格ですが、味わいや素材に大きな違いがあります。
この記事では、ロマーナピザとマルゲリータの特徴や違いを分かりやすく比較しながら、あなたの好みに合うピザを見つけるヒントをお届けします。
ロマーナピザとマルゲリータの基本を理解する
ロマーナとは？その特徴と魅力
ロマーナピザは、トマトソースをベースにモッツァレラチーズ、アンチョビ、ケッパー、オレガノをトッピングした塩気と旨味が特徴のピザです。
南イタリアらしい力強い味わいで、魚介の風味が好きな人にはたまらない一品。
特にアンチョビの独特な塩味とオレガノの香ばしさが絶妙にマッチ。
トマトソースの酸味が全体を引き締め、クセになる味わいに仕上がっています。
また、生地は薄めでパリッとした食感が多く、軽やかに食べ進められるのもロマーナの魅力のひとつです。
マルゲリータの特徴と人気の理由
マルゲリータピザは、トマトソース・モッツァレラチーズ・バジルの3種を基本としたシンプルながらも奥深い味わいが特徴。
ナポリ発祥のクラシックなスタイルで、素材の良さを引き立てる上品なバランスが魅力です。
特に水牛のモッツァレラを使った本格マルゲリータは、ミルキーでクリーミーな味が印象的。
フレッシュなバジルの香りがトマトの酸味を引き立て、口に入れた瞬間に広がる風味が多くの人を虜にしています。
また、伝統的な薪窯で焼かれるマルゲリータは、生地の香ばしさとチーズのとろけ具合が絶妙なコントラストを生み出します。
ロマーナピザとマルゲリータの違いを探る
一番の違いは、ロマーナにはアンチョビとオレガノが使われる点。
一方でマルゲリータはバジルを使っており、香りや風味の印象が全く異なります。
また、ロマーナは塩気と酸味が際立ち、個性のある味わいでパンチが効いていますが、マルゲリータはまろやかで優しい味が特徴です。
前者は大人向けの深みある味、後者は子どもから年配の方まで楽しめる親しみやすさが魅力。
好みやシーンによって選び分けることで、ピザの楽しみがさらに広がります。
ピザの種類とトッピングの選択肢
ロマーナピザにおすすめのトッピング
- ブラックオリーブ
- スライスガーリック
- 唐辛子オイル
- ローズマリーやタイムなどのハーブ類
- レモンの皮のすりおろし（爽やかな香りのアクセントに）
これらを加えることでロマーナの塩気と旨味をさらに引き立てることができます。
特にハーブやレモンの皮を少量加えることで、重たくなりがちなアンチョビの風味に軽やかさが加わり、食欲をそそる仕上がりになります。
味のバランスを調整しながら、自分だけのロマーナアレンジを楽しむのもおすすめです。
マルゲリータのトッピング選びのコツ
- チェリートマト
- フレッシュバジル
- ブッラータチーズ
- エクストラバージンオリーブオイル（仕上げにひとかけ）
- グラナ・パダーノなどの粉チーズを少量トッピング
素材を厳選することで、シンプルな味の中に深みを加えられます。
特にオリーブオイルや粉チーズを加えることで、風味の層が厚くなり、まろやかな中にもコクが感じられます。
素材の質にこだわることで、家庭でもプロのような味わいに近づけることができるでしょう。
シチリアーナやディアボラの特徴
シチリアーナはロマーナと似ていますが、ブラックオリーブやタマネギ、時にはケッパーやナスなどが追加され、よりパンチのある味わいになります。
一方のディアボラはピリ辛サラミ（スパイシーサラミ）を使ったスパイシー系で、トマトソースとの相乗効果でピリッとした味に。
さらに、チリフレークやペッパーを加えることで辛さの調整も可能。
肉好き・辛党には特に支持されるスタイルで、食欲を刺激する一品です。
自宅で作る！ロマーナピザのレシピ
失敗しないロマーナピザの生地作り
強力粉・塩・水・イーストを使った生地を低温でゆっくり発酵させるのがコツ。
ふっくらもちもちの食感が生まれます。
冷蔵庫で一晩発酵させることで、小麦の風味がより引き立ち、焼き上がりに香ばしさと奥行きが加わるでしょう。
打ち粉をしながら丁寧に広げ、生地を傷つけないように成形することで、焼成中の膨らみや気泡が美しく仕上がります。
生地の水分量は若干多めにし、焼き上がりのジューシーさも意識しましょう。
ロマーナピザの本格的なトマトソースの作り方
- ホールトマト
- にんにく
- オリーブオイル
- 塩
を鍋で煮詰めて作るシンプルなトマトソース。
酸味とコクがロマーナの味を支えます。
にんにくはみじん切りにして香りを出した後、ホールトマトを手で潰しながら加えるのがポイント。
煮詰めすぎないことで、トマトのフレッシュ感を残しつつ、自然な甘みと酸味のバランスが絶妙なソースが完成します。
必要に応じて、ほんの少しの砂糖を加えることで角が取れ、より食べやすくなります。
オレガノやアンチョビを使ったアレンジレシピ
アンチョビペーストを塗った上にオレガノとモッツァレラを散らすと、香り高くクセになる味に仕上がります。
さらに、薄くスライスした赤玉ねぎやケッパーを加えると、味に奥行きと食感のアクセントに。
仕上げに少量のレモン果汁を絞ると、魚介の風味がより一層引き立ち、さっぱりとした後味になるでしょう。
好みに応じて、辛味を加えるチリオイルや粗挽きブラックペッパーをトッピングするのもおすすめです。
自分好みのピザを見つけるために
ロマーナとマルゲリータ、どちらを選ぶべき？
どちらにも魅力がありますが、決め手は「その時の気分」。
ロマーナは塩気と魚介のインパクトある味が特徴で、濃い味が食べたいときや大人だけの会を楽しみたいときにぴったり。
一方、マルゲリータはトマトとバジル、チーズの調和が絶妙で、あっさり食べたいときや子どももいる会の時に最適です。
味の好みや食べるシーンに合わせて選ぶのがベストで、何より「今日はどんな気分か？」という問いが、あなたにぴったりの一枚を導いてくれるでしょう。
知っておきたいピザの楽しみ方
- 具材を追加してカスタマイズする（例：ハーブやチーズの種類を変えてみる）
- 異なるピザをシェアして味比べする（友人や家族と1枚ずつ頼んでシェア）
- 季節の食材と合わせて楽しむ（春は菜の花、夏はズッキーニ、秋はきのこなど）
- 焼き方を工夫する（家庭用オーブン・スキレット・ピザストーンなどで変化を楽しむ）
ピザは食材の組み合わせ次第で無限のバリエーションが楽しめる奥深い料理です。
まとめ
ロマーナピザとマルゲリータは、どちらも魅力たっぷりのピザ。
塩気とコクのロマーナ、やさしさとバランスのマルゲリータ、あなたはどっち派？
この記事を参考に、今度のピザタイムはもっと楽しく、美味しくなるはずです。
